2008年6月16日月曜日

ちょっといい話

 悲惨な事件、災害が続いています。梅雨の晴れ間のようなちょっと
いい話を朝鮮日報6月16日の記事に見つけました。


         「韓日両国の友情はぐくむきっかけに」
       50代の日本人、韓国の大学に2年連続で奨学金寄付

 「たとえ小さな取り組みであっても、韓国と日本の友情をはぐくむきっかけになればと思います」
 韓国と特別な縁があるわけでもない、ごく普通の日本人が、建陽大(忠清南道論山市、キム・ヒス総長)に2年続けて奨学金を寄付し、話題になっている。東京のある証券会社の投資顧問を務める間宮良雄さん(59)は昨年、「困っている学生のために使ってほしい」として、同大に奨学金50万円を寄付したのに続き、今月12日にも同大を訪れ、80万円を寄付した。

 間宮さんが韓国に対し愛情を抱くようになったのは、高校生だった約40年前のことだ。たまたまラジオで韓国の情報に接した後、韓国人との文通を通じ、韓国に対する関心や理解を深めていった。独島(日本名竹島)の領有権問題、歴史教科書の歪曲(わいきょく)問題、漁業権をめぐる対立など、韓日両国間のデリケートな問題が持ち上がるたび、韓国の立場を理解しようと心を砕いてきたという。そして、韓国に対する関心や愛情を実際の行動で示そうと、奨学金を寄付することを決心したという。母校である早稲田大の同窓生で、金総長と親しい韓国人の紹介で建陽大の金総長と知り合った。

 昨年、建陽大を初めて訪れた間宮さんは、毎年500万ウォン(約52万円)の奨学金を提供することを約束し、これを果たすために再び来韓した。今回、約束した額よりも多い奨学金を持参した間宮さんはまた、大学生の生活ぶりなど、現代の日本社会の多様な側面について紹介する講義も行った。

 同大は感謝の意を表するため、間宮さんを「専門企業人教授」に任命し、日本企業との産学協力に対する支援、日本での就職に関する特別講義などを要請することにした。間宮さんは「韓日関係がさらに親密なものになり、両国の若者たちが双方を理解するよう手助けしていきたい」と話している。

大田=ウ・ジョンシク記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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