2007年10月23日火曜日

ベトナム―驚きの3日間

 10月15日から18日まで、大阪南地区司祭修道者の1泊研修会で、今年はベトナムに行って来ました。ちょっと長めの海外研修旅行となったため、費用も例年の4倍と高めで気が引けましたが、恵み多い体験学習だったと今は感謝しています。飛行場から市内に入る頃、急に雨が降り出しました。ベトナムはまだ雨季とのことで、午後にはいつもスコールに見舞われましたが、幸い3日間とも車で移動中だったので事なきを得ましたし、気温は日中30度前後になりますが、雨の後はしのぎやすくなりました。

 この研修を企画し、案内してくださったのは、釜ガ崎・旅路の里の責任者であるイエズス会の高山神父様です。23歳で難民として日本にこられた苦難の道を特集"高山神父"でぜひご一読ください。彼のお陰で翌日、枢機卿様にもお会いでき、ベトナムと日本の教会との意外な係わりを知ることが出来ました。彼は移住・難民協議会の担当司教もされていたとのことで、神戸地震の時には来日されベトナム人たちを励まされたとのこと。

ちなみに、現在日本で働いておられる外国人の司祭・修道者の数が一番多い国はベトナムではないかと思います。トラピスチヌとして既に30人以上のシスターが来日されていると聞いています。今回、大阪教区の司祭志願者3人を初め、各女子修道会の志願者または、その希望者達ともお会いすることが出来ました。また、フランシスコ会の本部修道院も訪問することが出来、管区長様の親切なもてなしを受けました。本部修道院は現在4階を建て増しし、そこに100人以上の志願者が共同生活をしているとのことでした。

ホーチミン市はバイクの洪水と言った感じで、そのもの凄い量のバイクがほとんど信号機のない大通りをスムースに?走り抜けていく様は世界文化遺産の一つではないかと思いました。アメリカを打ち負かしたべトコンの象徴となったクチの120キロに及ぶ地下トンネルもすごいと思いましたが、レストラン・シスターズには目からうろこでした。

最後の日、高山神父様は私達のために、教会の向かえにあるレストランでベトナム料理のフルコースとアオザイをまとった若い娘さんたちの踊りで歓迎晩餐会をしてくださいました。実は、このレストランは修道会が経営し、料理を作るのも、給仕も、踊り子?もみんなシスターなのです。共産党政権のお陰で、修道服を着て直接宣教をすることはできないので、労働を通して福音を伝えているわけです。あのやさしい微笑で。

2007年10月12日金曜日

あいよかけよの金光教

 10月8日、関西在世会主催の他宗教との交流会に参加してきました。昨年は、禅宗でしたが、今年は金光教でした。京都や大阪の在世会のかたは勿論、お告げの姉妹会、天使の聖母会、FMM、F・病院修道女会、それに北海道から飛んできたルカ兄弟と私を含め20数名が、まだ40台の若い金光教の先生から、ビデオ見てから、質疑応答という形でいろいろと話ていただきました。


 宗教者としての生き方、目指しているところといった基本的なところは、言葉使いが少し違うだけで、ほんとによく似ていると思いました。禅宗よりは実践的で具体的生き方を大事にしているように思いました。私たちが全能の父なる神と言うところを、金光教では天地金之神(参照名称・神様・教祖)と言っていると言えないでしょうか。

「あいよかけよの生活運動」
 これは、金光教が現在掲げている生活運動の基本方針です。私は初めこれは「愛を掛けよ」と言う意味かなと思ったのですが、これは「よいしょ、こらあしょ」みたいな、昔の岡山地方で、2人で物を担ぐときに使われていたかけ声の一つで、神と人、人と人,人とものとが神の御心に促されて行なう働きを示しています。師父聖フランシスコが、「さぁ、これから始めよう」と言った言葉と似ていると思いました。