2008年3月5日水曜日

殉教をテーマに日韓の学生が交流(1)

2月22日から27日まで日韓のカトリック学生交流会が長崎で開かれました。この交流会は1997年に、日本と韓国の司教団の間で築こうとしている和解に向けた交流を、「学生の間でも」という提案を受けて始まりました。
すぐさま1997年ワールドユースデー(WYD)パリ大会に合わせ、第1回の交流会がルルドで行なわれました。今回は第14回目で、今年188人の殉教者が長崎で列福されることもあって、“殉教”―友のために命を捨てるより大いなる愛はない―をテーマに日韓のカトリック学生が共に集い、長崎・雲仙の殉教地を巡り、原爆の悲惨さを見聞きし、長崎の信者さんのうちにホームスティも体験しました。

 最初は、言葉の壁もあって少しぎこちないところもありましたが、ホスト側の長崎の青年たちを中心にスタッフたちの心こもったもてなし、よく準備されたプログラムを通してすぐに打ち解け、すごく楽しく有意義な交流会となりました。私とナ・ヤハネ兄弟は通訳者として参加しました。私も最初はしどろもどろで通訳していましたが、夜の思案橋での司祭達の交流会では酒の勢いで流暢になりました。酒は皆さんと共にと言いながら...。

 日韓は近くて遠い関係とよく言われてきました。殉教も、信者にとっては日本でも韓国でも、身近なところで起きたことでありながら、遠い昔のこと、しかも自分たちの信仰生活とはあまりにもかけ離れていることと考えてきました。
しかし、今回青年たちと一緒に現場に行き、殉教者たちがどんな生きそして身を捧げたかを聞き、共に祈り分かち合っていく中で、殉教者たちが身近な存在となっていきました。