2015年2月24日火曜日

四旬節の教皇メッセージ「心を固くたもちなさい」


213日から15日にかけて「カトリック正義と平和全国会議」が東京で行われ、初めて参加しました。13日は、公開講演で、「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」(1995年設立)共同代表の高里鈴代さんが、辺野古基地など、沖縄が抱えている現状を女性の視点で話された。その話の中で興味深かったことは、日本女子修道会が、東日本大震災の支援に引き続き、「シスターズリレー」の第3弾として、沖縄への連帯行動を決め、具体的には、沖縄県北東部の東村(ひがしそん)高江で米軍ヘのリパッド建設に反対する人たちの痛みに特に連帯するため、総長管区長会に加盟する76の女子修道会を四つのグループに分け、毎週土曜日にそれぞれ分担してリレー式に祈りと断食をしておられるとのこと。しかも実際に現地で座り込みにも参加されているシスター方がおられ、基地反対に取り組んでいる人々に大きな支えとなっているとのことでした。男子修道会ではまだこのような取り組みはしていないようです。ただイエズス会やフランシスコ会などでは原発や自然環境問題で日韓相互の修道会で取り組んでいます。
 

 14日の講師・中野晃一(上智大学教授)さんは、「現在の政治状況について」のテーマで、安倍政権の集団的自衛権の行使とか、国家秘密保護法など一連の非常に危険な動きを、分かり易く、しかもはっきりと話された。これに対して私たちは市民レベルでどう対応できるのかについて、
    我々は安倍内閣に反対せざるをえず、怒ることが大切であること
批判のみでなく、日中友好、日韓友好の提起などポジティブなメッセージが必要なこと
マスコミなどでがんばっている人をほめ、電話、ハガキ等で激励していくことが大事であることなどを提案されました。

 教会は18日、灰の水曜日から四旬節に入り、フランシスコ教皇は全教会の一人一人にメッセージを送りました。http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/doc/lent/15lent.htm
その中で、「今日、無関心という利己的な態度が、無関心のグローバル化と言えるほどに世界中に広まっています。私たちはキリスト者としてこの問題に取り組まなければなりません」。「最も緊急を要する問題の一つであり、私がこのメッセージの中で考えているのが、まさにこのグローバル化です」。安倍政権はこの“人びとの無関心”を巧みに利用していると思います。しかし、フランシスコ教皇は、私たちが「神の愛に心を向ける時、歴史の中で絶えず生じている問題への答えを見出します。」と述べ、さらに「神の愛は、無関心という致命的に閉じこもった状態を打ち砕きます。」と力強く主張しています。私は、この四旬節の間、すべての人のために死んで復活された「神の限りない愛」に心を向けるように努めたいと思っています。