2015年4月6日月曜日

雪解けの道東地区で復活祭を祝う

 今年の冬は数十年ぶりの大雪に見舞われましたが、復活祭を迎え雪もすっかり融けて、修道院の庭には、桜はまだ先ですが、フキノトウが顔を出しています。私は中標津で聖週間を過ごしました。土曜日にはお母さん方や子供たちも来て、お御堂いっぱいに花で飾り、イースターの卵もたくさん準備しました。そのせいでしょうか、復活祭の日は立ち見が出るほどお御堂はいっぱいになりました。フィリピンの家族や幼稚園の先生方はじめ、遠く標津や別海町、西春別など230キロ離れたところからも家族連れで、主の復活を祝い、喜びを共にしました。根室では、ベトナムのお嬢さんたち20人以上が民族衣装のアオザイを着て参加してくれたとのことです。パーティではベトナム料理も持ち寄ってくれたとのことです。花咲ガニが出たかはまだ聞いていませんが。釧路では、唯一の青年だった人が嫁いでしまったのですが、なんと彼女が代母になって復活祭に若い女性が洗礼を受けられました。青年会復活なるか大いに期待したいところです。

 札幌教区は、2015年4月13日に、北海道全体が一つとなって独立した知牧区となってから100年の節目の年を迎えます。この日から、100周年記念式典を行う2016年9月4日(日)までを「札幌教区100周年の年」とし、教区が一体となって次の100年に向かって歩んで行けるようにと、司教メッセージが出されました。その中で、2015年年頭書簡「出向いていく教会」を踏まえて、「共同体」「宣教」「召命」について、一人ひとりが札幌教区の現状を改めて考え実態を認識し、その現状を打破するよう具体的に考え分かち合っていくようにと勧めています。

私は、これからの福音宣教を考える時、改めて「復活信仰」の意味を深めることが問われているように思います。深い悲しみと失意の中にあった二人の弟子に、復活したイエスが現れ、同伴されます。聖書の説明を聞いて心が燃え、「主よ、一緒にお泊りください」と頼みます。そこで、イエスがパンを取り、手で分け二人に渡されると、二人の目は開けイエスだと気付きます。教皇フランシスコは「福音の喜び」の中で、「私はすべてのキリスト者に、どのような場や状況にあっても今この瞬間、イエス・キリストとの人格的な出会いを新たにするよう呼びかけたいと思います。」と述べています。